2010年6月25日金曜日

辛苦の中に一滴の幸せをば渇望する

辛苦の中に一滴の幸せをば渇望する

どうしてぼくは
あーだーこーだと頭を抱え苛立たなければならないのか
いずれ死ぬというのに

人と関わっては、干渉が嫌だと喚き
孤独に引き篭っては、生の実感を失ったと喚く
2つの矛盾した湧き出る苦情


しかし
当の本人にあるのは
その瞬間、瞬間の辛苦だけであって
どこに向かうでもなく
なにを望むでもなく

ただただ
延々と自分の体にたかる蠅を払うように
反射的に感情を起こし、動作し、時間を過ごす


その結果
形はどうあれ、辛苦に苛まれた結果
その身に感じられる苦を
一切合切の苦を取り払わんとして至る願いが
自らを縊り◯すこと


いったいぜんたい
どこでどこから
自分のささやかな幸せを
この手に掬えなくなったのか

いったいぜんたい
どこでどこから
道が離れてしまったのだろうか



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