…というのは、ウソだけど
ただぼくが倒れたのは
きょうぼくは倒れたんだ
ボールが頭にぶつかったとか
一気飲みのしすぎだと別に何かあったわけじゃない
ただぼくが倒れたのは
採血をする直前だった、というだけだ
今日は、健康診断で
検尿、視力検査、血圧測定…と終わり次に待っていたのが採血だったんだ
それで
順番をまって椅子に座っていたんだ
最初、ぼくの前には７人くらい人がいて
段々減っていく
前に待っている人が５人くらいになると
「やべー怖ぇーｗｗｗ」とか思っていたんだ
残り３人くらいになると
なんだか血の気がひいて前頭部が強烈に痛くなって
そして
そして
ぼくの番になって採血する椅子に座ると
それでもう、ぼくは頭が重くて顔を上げられなくなって
「顔色悪いですけど、大丈夫ですか？」って聞かれて
めでたくソファー行きになったというわけ
横になってしばらくは、なにか自分でもよくわからないイメージ
例えば、採血の時に針が折れるとか
採血の瞬間にどこからともなく人やモノが飛んでくるとか
そういうイメージにうなされながら
身体をよじったり、うーうー呻いていたんだ
それから一時間くらい寝ていたと思う
それでだいぶ落ち着いてきて
横になったまま採血してもらった
まぁ大丈夫だった
まぁ大丈夫だった
痛かったけど、痛いけど
去年の採血は
笑いが止まれないという症状がでたが
なんとか乗り切ったのだけど
今年はダメだったのだｗｗｗうぇｗｗｗｗｗ
今年はダメだったのだｗｗｗうぇｗｗｗｗｗ
他にはぼくのような人はいなかったみたいだから
ぼくは一回り脆弱なのだろう
ぼくに分かったのは
妄想という自分で創りだすイメージではなく
なにか環境から強制的に想像”させられる”イメージ
それをこじらせると倒れるらしい
だから例えば
引き篭もりを強制的に外に連れ出せば倒れるとか
これと同じことなんだろう
あと
あと
会社にいけなくなる欝とかも
そうなんだろう
なにが原因で
そういうイメージが想起しているかぼくにはよく分からないんだが
これは、果たして慣れるのか
そういう意味では
来年の採血が楽しみではある
＜まとめ＞
一寸先が絶望なら
人は今倒れることを選ぶ
おわり
