2010年6月12日土曜日

まさひろ少年は

まさひろ少年は


ある時、学校の帰りに母が
「夕焼けがきれいだね」といった

ぼくは
「そうかな.なんだかとても怖いよ」なんていった.

母は、とても困った顔をして
素直じゃないね、とか
この、あまのじゃくめ、とか

たぶんそんな感じで
ぼくは間違っている、というニュアンスの言葉を口にした


これは
ぼくにはよくわからなかった
今でもよくわからないが



どうやらこういう場合は
「そうだね、すごくきれいだね」
と共感を示しておけばいいらしかった



他人が何を感じているのか、というのは
重要ではないらしく


とりあえず、うんとかすんとか
そういう相槌と
「あなたは間違ってないよ」というような同意とか
「ぼくもそう思う」というような共感
があれば落ち着くらしい



不思議なものだ

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