2010年6月10日木曜日

効率化を進めると虚無に至る

効率化を進めると虚無に至る

人間の文明というか産業において
「効率化」というのは重要なキーワードです

蓮舫さんを筆頭に賛否両論盛り上がった、
事業仕分けも効率化の一種と呼んでいいでしょう


効率化というのは、

これまで二人必要だった仕事を一人で済むようにする、とか
同じ作業をするのに、必要なガソリンの量を減らす、とか

つまり
成果に対して投入する、人なり資源なりを少なくすること
です


それだけのことです
それだけのことなんですが
こういった効率化と
そこに関わる人の心は
思いのほか密接に関わっている


例を挙げましょう

RPGのゲームをやるとしましょう.
で、レベルあげをやります.
コツコツとボタンを連打して、敵を倒して、レベルを上げるわけです.

で少しめんどくさいので
効率化を図ろうとします.
いわゆるコンピュータの助けを借りて
完全に自動でレベルあげができるようになりました.

自分がわざわざコントローラでキャラを動かさなくても
キャラのレベルが自動的にどんどんあがるようになります

確かにキャラのレベルはあがります.
あがりますが、それでいいの?っていう疑問が出てきます

効率化の結果、レベルの価値が下がり
そしてゲームの価値も下がります


そもそもおれはなんでゲームやってんだ?
って話になるわけです

ーーーー

効率化には、人間の存在意義を消していくという側面があります

それまでがやっていた仕事
すなわち、生きがいに
意味がなくなる瞬間

一刻の虚無がそこで訪れてくるわけです

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