どうしてぼくは
あーだーこーだと頭を抱え苛立たなければならないのか
いずれ死ぬというのに
人と関わっては、干渉が嫌だと喚き
孤独に引き篭っては、生の実感を失ったと喚く
2つの矛盾した湧き出る苦情
しかし
当の本人にあるのは
その瞬間、瞬間の辛苦だけであって
どこに向かうでもなく
なにを望むでもなく
ただただ
延々と自分の体にたかる蠅を払うように
反射的に感情を起こし、動作し、時間を過ごす
その結果
形はどうあれ、辛苦に苛まれた結果
その身に感じられる苦を
一切合切の苦を取り払わんとして至る願いが
自らを縊り◯すこと
いったいぜんたい
どこでどこから
自分のささやかな幸せを
この手に掬えなくなったのか
いったいぜんたい
どこでどこから
道が離れてしまったのだろうか